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静電気は「柔軟剤で防ぐもの」ではなかった|クリーニング専門店が解説

冬になると、ニットを脱いだ瞬間の「パチッ」や、ドアノブのビリッがつらい。
そのたびに「乾燥だから仕方ない」「柔軟剤を入れればいい」と思っていませんか?
実は、柔軟剤が効くのは事実。でもそれは“原因を消す”のではなく、帯電しやすくなった衣類をあとからコーティングして落ち着かせているだけです。
この記事では、なぜ家庭洗濯が静電気を作ってしまうのか、柔軟剤の役割と限界、そして柔軟剤に頼らなくてもパチパチしにくい衣類に仕上げる“洗濯”について、
勝川ランドリーの現場感と科学の両面から解説します。
目次
1.静電気は「柔軟剤で防ぐもの」ではなかった
2. なぜ人は柔軟剤を使うのか
3. 柔軟剤で静電気が減る仕組み
4. それは“後処理”にすぎない
5. 静電気の正体(摩擦×乾燥×洗剤残り)
6. 家庭洗濯が静電気を作る理由
7. 静電気は「洗い方の副作用」
8. wellwashが静電気を生まない理由①(ナノ分散)
9. wellwashが静電気を生まない理由②(中性設計)
10. wellwashが静電気を生まない理由③(洗剤残りゼロ)
11. 素材別① ニット・セーター
12. 素材別② フリース・ボア
13. 素材別③ 化繊(ポリエステル)
14. 素材別④ タオル・肌着
15. すすぎ・脱水・乾燥で決まる静電気
16. 柔軟剤との正しい付き合い方
17. まとめ|設計する洗濯へ
1. 静電気は「柔軟剤で防ぐもの」ではなかった
冬になると、ニットを脱いだ瞬間の「パチッ」という音や、
ドアノブに触れたときのビリッとした痛みを、多くの人が経験します。
そのたびに、「乾燥しているから仕方ない」「柔軟剤を入れればいい」
そう思っていませんか?
実はそれ、半分正しくて、半分間違いです。
柔軟剤には確かに静電気を抑える力があります。でもそれは、原因を取り除いているわけではなく、結果をなだめているだけです。
勝川ランドリーでは、柔軟剤を使わなくてもパチパチしにくい衣類を、毎日扱っています。
それは、静電気が「冬の問題」ではなく、
「洗濯の設計ミス」から生まれる現象だからです。
静電気は、洗濯で“作られている”
静電気は、外に出てから突然発生するものではありません。
そのほとんどは、洗濯機の中で仕込まれています。
• 強い洗剤
• 少ない水
• すすぎ不足
• 強い脱水
• 完全乾燥
この組み合わせで洗われた衣類は、繊維が削られ、毛羽立ち、洗剤成分が残り、電気を溜めやすい“帯電体”になります。
そこに乾燥した空気が加わると、人の体に放電するしかなくなります。
これが、「冬になるとパチパチする服」の正体です。
柔軟剤は、なぜ効くのか
柔軟剤を入れると、確かにパチパチは減ります。
それは、繊維の表面に油膜をつくり、
摩擦を減らし、電気を逃がすからです。
でもそれは、壊れて帯電しやすくなった服を、あとからコーティングしている状態でもあります。
服そのものが回復したわけではありません。
洗濯が変われば、静電気はいらなくなる
勝川ランドリーとSave the Oceanが伝えたいのは、「柔軟剤をやめましょう」ではありません。
「柔軟剤に頼らなくてもいい洗濯がある」という事実です。
• 繊維を削らない
• 洗剤を残さない
• 乾かしすぎない
この設計ができれば、衣類は本来の状態を保ち、静電気は自然と起きにくくなります。
このあと、なぜ柔軟剤が必要とされてきたのか、そしてなぜ wellwash ならそれが不要になるのかを、科学と現場の両面から解き明かしていきます。
2. なぜ人は柔軟剤を使うのか

柔軟剤を使っている理由を改めて聞くと、ほとんどの人がこう答えます。
• いい香りがするから
• なんとなく習慣だから
• 使わないとゴワゴワしそうだから
実はここに、洗濯の誤解が隠れています。
柔軟剤はもともと「香りのため」の製品ではありませんでした。本来の役割は、静電気と繊維の硬化を防ぐことです。
洗濯は、汚れを落とす代わりに、
• 繊維の表面を削り
• 油分を奪い
• 空気を抜き
• 乾燥させる
という行為でもあります。
昔の洗濯機と洗剤は今よりずっと強力で、洗えば洗うほど服はゴワゴワになり、冬場には必ずバチバチと静電気が出ました。
そこで生まれたのが柔軟剤です。
繊維の表面に油膜をつくり、摩擦を減らし、電気を逃がし、「洗濯で壊れた服」を一時的に整えるための存在でした。
つまり柔軟剤は、
洗濯というダメージを中和するための“修復剤”として生まれたのです。
3. 柔軟剤で静電気が減る仕組み

柔軟剤の主成分は「カチオン界面活性剤」と呼ばれるものです。
この成分は、繊維に吸着し、薄い膜を張ります。
この膜には3つの働きがあります。
1. 表面をなめらかにする
2. 繊維同士の摩擦を減らす
3. 電気を逃がす通路をつくる
その結果、ニットやフリースを脱ぐときの「パチッ」という放電が減ります。
この意味で、柔軟剤は確かに静電気対策として有効です。
問題は、それが“根本対策ではない”という点にあります。
4. それは“後処理”にすぎない
柔軟剤の働きを、クリーニングの現場の言葉で言えばこうです。
「壊れた繊維を、あとから油でなだめている」
強い洗剤と強い脱水で削られた繊維は、毛羽立ち、空気を含めなくなり、摩擦が増えます。
そこに柔軟剤を入れると、表面は一時的に滑らかになります。
でも、それは壊れた状態を“覆っている”だけです。
コーティングを重ねるほど、吸水性は落ち、通気性は失われ、次第に静電気はさらに溜まりやすくなります。
勝川ランドリーに持ち込まれる「柔軟剤を使っているのにゴワゴワする」「静電気が前よりひどい」という服は、ほぼ例外なくこの状態です。
5. 静電気の正体(摩擦×乾燥×洗剤残り)

摩擦 × 乾燥 × 洗剤残り
静電気は、気温のせいでも湿度のせいでもありません。
正確には、
摩擦 × 乾燥 × 洗剤残り
この3つがそろったとき、衣類は強く帯電します。
• 繊維が荒れて摩擦が増える
• 水分がなくなって電気が逃げられない
• 洗剤成分が残って電気を溜める
この状態が、「冬にパチパチする服」の正体です。
そしてこの3つは、すべて洗濯工程で生まれます。
要因 |
起きること |
衣類の状態 |
|---|---|---|
摩擦 |
繊維が荒れて摩擦が増える |
繊維が削られ、毛羽立ち |
乾燥 |
水分がなくなって電気が逃げられない |
完全乾燥、カラカラに乾かす |
洗剤残り |
洗剤成分が残って電気を溜める |
すすぎ不足、高濃度洗剤 |
6. 家庭洗濯が静電気を作る理由
現代の家庭洗濯は、一見進化しているようで、実は静電気を生みやすい条件がそろっています。
• 節水型洗濯機 → すすぎ不足
• 高濃度洗剤 → 洗剤残り
• 強力脱水 → 摩擦増大
• 乾燥機・完全乾燥 → 水分ゼロ
この4点セットは、
帯電体を量産する仕組みです。
洗濯で汚れは落ちても、繊維は削られ、
界面活性剤が残り、カラカラに乾かされる。
これが、「柔軟剤がないと着られない服」を作っています。
7. 静電気は「洗い方の副作用」
勝川ランドリーで日々衣類を見ていると、はっきりわかることがあります。
静電気がひどい服ほど、
• 繊維が荒れて
• 表面がざらつき
• 洗剤や柔軟剤が残っている
つまり、静電気は“汚れ”ではなく“洗い方の副作用”なのです。
だから、柔軟剤を足すよりも、「そもそも副作用を出さない洗い方」に変えるほうが、はるかに効果的です。
wellwashが目指しているのも、この「副作用を出さない洗濯」です。
ここまでで「なぜ柔軟剤が必要とされてきたのか」「なぜ今、その前提が崩れているのか」が理論的につながりました。
8. wellwashが静電気を生まない理由①(ナノ分散)

ナノ分散で「削らずに落とす」
一般的な洗剤は、汚れを「こすって落とす」ように働きます。
その結果、繊維の表面は少しずつ削られ、毛羽立ち、摩擦が増えます。
この状態の服は、静電気を生みやすい「発電体」になります。
wellwashはまったく違います。
汚れをナノレベルまで分解・分散し、繊維から“引き離す”ように落とす設計です。
繊維を削らない
→ 毛羽立たない
→ 摩擦が増えない
→ 電気が溜まりにくい
この連鎖が、柔軟剤を使わなくても静電気が出にくい理由のひとつです。
9. wellwashが静電気を生まない理由②(中性設計)
中性設計が繊維構造を壊さない
市販の多くの洗剤はアルカリ性です。アルカリは皮脂汚れに強い反面、繊維の表面構造を壊します。
ウールのキューティクル、ポリエステルの表面層、綿の繊維束。
これらが傷つくと、空気を含めなくなり、摩擦が増え、静電気が発生しやすくなります。
wellwashは中性です。
中性洗浄は、汚れだけを落とし、繊維構造をそのまま保ちます。
つまり、柔軟剤で“なだめる必要のない状態の繊維”を作るということです。
10. wellwashが静電気を生まない理由③(洗剤残りゼロ)
洗剤残りをほぼゼロにできる
静電気の隠れた原因が、「洗剤残り」です。
界面活性剤は電気を溜めやすく、乾燥した繊維に残ると、それ自体が帯電体になります。
節水洗濯機 × 高濃度洗剤では、この洗剤残りがほぼ避けられません。
wellwashは、使用量が少なく、ナノ分散されているため、すすぎでほぼ完全に流れます。
繊維が「ゼロリセット」され、電気が溜まる場所がなくなります。
これが、柔軟剤を使わなくても静電気が起きにくい、決定的な理由です。
ここまでで、
• 静電気の正体
• 柔軟剤の役割と限界
• wellwashがそれを不要にする仕組み
が一つにつながりました。
11. 素材別① ニット・セーター
ニットがパチパチする最大の原因は、毛羽立ちと乾燥です。
洗剤が強すぎたり、脱水をかけすぎたりすると、繊維の表面がささくれて空気を含めなくなります。すると摩擦が増え、電気が一気に溜まります。
ここで柔軟剤を入れると一時的に楽になりますが、繰り返すほど表面がコーティングされ、かえって静電気が出やすくなります。
wellwashでやさしく洗い、脱水を短くし、乾かしすぎない。
これだけで、ニットの着心地は驚くほど落ち着きます。
12. 素材別② フリース・ボア
フリースは構造的に、静電気を生みやすい素材です。
軽くて空気を含みやすく、乾燥すると電気の逃げ道がなくなります。
乾燥機にかけるほど、フリースは“発電体”になります。
柔軟剤でコーティングすると、最初はパチパチが減りますが、吸湿性が落ちて長期的には悪化します。
フリースほど、洗剤を残さず、少し湿度を残す洗い方が効果的です。
13. 素材別③ 化繊(ポリエステル)
スポーツウェアやインナーに多い化繊は、水をほとんど吸いません。
そのため洗剤成分が残ると、それがそのまま帯電体になります。
「静電気がひどい化繊」は、ほぼ例外なくすすぎ不足です。
wellwashは流れやすいため、化繊でもパチパチしにくい状態を作れます。
14. 素材別④ タオル・肌着
ここが一番誤解されているところです。
タオルや肌着がパチパチする原因は、ほとんどが柔軟剤のコーティングです。
柔軟剤で包まれた繊維は、水も汗も吸えなくなり、ベタつき、摩擦が増え、静電気が悪化します。
タオルと肌着こそ、柔軟剤を減らすほど、静電気も着心地も良くなります。
15. すすぎ・脱水・乾燥で決まる静電気

静電気対策で一番効くのは、実は洗剤よりも洗濯機の使い方です。
まず、すすぎ。
洗剤が残ると、それ自体が帯電体になります。節水洗濯機を使っている人ほど、すすぎを1回増やすだけで静電気が大きく減ります。
次に脱水。
脱水は摩擦発電の工程です。ニットやフリースは1〜3分で十分です。長くかけるほど繊維が傷み、パチパチが増えます。
最後に乾燥。
カラカラに乾かすと電気の逃げ道がなくなります。8割乾きで止めるだけで、驚くほど静電気は減ります。
16. 柔軟剤との正しい付き合い方
柔軟剤は敵ではありません。ただし「前提」にするのが問題です。
• タオル・肌着には使わない
• ニットやコートなど必要なものだけに使う
• 入れすぎない
この3つを守れば、柔軟剤のメリットだけを活かせます。
wellwashで洗えば、柔軟剤がなくても快適な服が増えていきます。
〜 静電気・柔軟剤・wellwashに関するよくある質問 〜
Q1. 柔軟剤を使わないと静電気は増えますか?
いいえ。
正しく洗えば、むしろ減ります。
静電気の原因は「摩擦・乾燥・洗剤残り」です。wellwashで洗い、すすぎを十分に行えば、柔軟剤なしでも静電気は起きにくくなります。
Q2. ニットがパチパチするのはなぜ?
洗濯で繊維が削られ、毛羽立ち、乾燥しすぎているからです。
柔軟剤よりも「やさしく洗って、乾かしすぎない」ほうが効果的です。
Q3. フリースはなぜ静電気がひどいの?
構造的に空気を多く含み、乾燥すると電気が逃げられなくなるからです。
乾燥機にかけすぎないことが最大の対策です。
Q4. 乾燥機を使うと静電気は増えますか?
はい。
乾燥機は摩擦と乾燥を同時に起こすため、静電気を最も生みやすい工程です。8割乾きで止めるだけで大きく改善します。
Q5. 柔軟剤を入れすぎるとどうなりますか?
繊維が油膜で覆われ、吸水性と通気性が落ちます。
結果的に、静電気・ニオイ・ゴワつきが悪化します。
Q6. タオルに柔軟剤は必要ですか?
ほとんどの場合、不要です。
タオルは吸水性が命なので、柔軟剤は静電気とニオイの原因になります。
Q7. 肌着やインナーに柔軟剤は使っていい?
おすすめしません。
汗を吸わなくなり、摩擦が増え、かえって静電気やかゆみが出やすくなります。
Q8. wellwashに柔軟剤は併用できますか?
はい、できます。
ただし、多くの方が「使わなくても快適」と感じるようになります。
Q9. 化繊(ポリエステル)はどう洗えばいい?
すすぎを1回増やすことが最優先です。
化繊は洗剤残り=静電気になります。
Q10. 香りを楽しみたい人はどうすればいい?
香り目的なら、柔軟剤を必要な服だけに少量使うのがベストです。
洗濯全体に入れる必要はありません。
Q11. 雨の日や部屋干しでも静電気は出る?
出ます。
洗剤残りと摩擦があれば、湿度があっても帯電します。
Q12. 静電気防止スプレーは使うべき?
外出先での応急処置としては有効ですが、根本解決ではありません。
Q13. wellwashはなぜ柔軟剤がいらないの?
繊維を削らず、洗剤を残さず、帯電しにくい状態で仕上げる設計だからです。
Q14. 古い服でも改善しますか?
はい。
数回wellwashで洗うことで、洗剤や柔軟剤の残留が抜け、静電気が減っていきます。
Q15. 結局いちばん大切な静電気対策は?
「洗いすぎない・乾かしすぎない・残さない」
これがいちばん効きます。
17. まとめ|設計する洗濯へ
静電気は、冬のせいでも服のせいでもありません。洗い方の結果です。
柔軟剤はその結果をなだめる道具でした。
でも今は、そもそも静電気を生まない洗濯が可能です。
• 繊維を削らない
• 洗剤を残さない
• 乾かしすぎない
wellwashは、そのために作られた洗剤です。
一着を長く着ること。
それが、服にも海にも、いちばんやさしい選択(洗濯)です。
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