人生を変えた、ひとつの出会い
はじめまして、株式会社 Save the Ocean 代表取締役船長の東本 猛です。
Save the Oceanは「洗剤」で海の豊かさをまもり、持続可能な社会の実現を目指すために、2019年に設立された会社です。
当時の私は、愛知県で65年続くクリーニング店とコインランドリーを経営しており、衣類の汚れを効率よくキレイに落とす研究に没頭していました。
そんな時に、1つの洗剤と出会いました。
クリーニング店で、他の洗剤等と汚れ落ちの比較実験をしたところ、その違いに驚きました。
私が毎日、クリーニング店で行っていたことは、衣類の汚れを海に「移動」させることだったのです。
衣類から落とした汚れの行き先はどこ?どれくらい環境に影響がある?
「洗剤の実験」を見て以来、この2つの疑問が私の中で日毎に大きくなっていきました。
そしてそれは、クリーニング工場の排水パイプのおそうじの記憶と繋がりました。
定期的に行っている排水パイプのそうじは、まさにべっとりとした油汚れとの格闘です。
このパイプにこびり付いた油汚れが、排水と共に油海へを流していた動かぬ証拠だったのです。
つまり、私たちクリーニング屋・コインランドリーはもちろん、日本のほとんどの家庭は洗えば洗うほど、キレイにすればするほど海を汚すという環境破壊に加担してしまっていたのです。
「海をまもる洗剤」の誕生
最初に始めたのは、使用していた業務用洗剤を一から見直すことでした。
洗剤の成分だけでなく、排水が環境に与える影響も細かく調べました。
その結果、使用していた業務用洗剤は、環境やお肌に影響のある界面活性剤が多く、油を分解する力やスピードに大量の洗浄成分が必要ということがわかりました。
もう今までと同じ業務用洗剤を使う理由はどこにもありません。
クリーニング工場とコインランドリーで使用していた洗剤を全て変える決心をしました。
「海をまもる洗剤」は環境負荷をいちばんに考えて開発された洗剤ですが、環境にやさしいものを追求した結果、お肌にもやさしいものになりました。それは化粧品などで行う「24時間閉塞パッチテスト」「スティンギングテスト」の結果として、日本皮膚科学会認定専門医により証明されています。
皮膚刺激性についても「アレルギーテスト」を実施し、その安全性が証明されました。
試験結果や洗剤の成分については、「海をまもる洗剤」を使用するコインランドリーの壁に掲示することにしました。
そこには、コインランドリーのお客さまからいただいた忘れられない言葉があったからです。
「お肌が弱いから、どんな洗剤を使っているか分からないコインランドリーで洗濯はできない。使うのは乾燥機だけ。」
私は自戒の念も込めて、今まで使用していた洗剤のことや環境に与えていた負荷のことも「反省」としてお客さまにすべて見ていただくことにしました。
「海をまもる洗剤」をご家庭にも
コインランドリーでおそうじをしている時に声をかけていただくことが多くなりました。
いただくお声は、洗い上がりへの満足感やお肌や環境にやさしいことへの安心感でした。
そして、この洗剤を家庭でも使いたいというお声です。
海洋環境の悪化が深刻化する今、必要なのは1人の100歩ではなく、100人の1歩。
毎日たくさんの洗剤を使用するクリーニング工場やコインランドリーが環境に与える影響は大きいものですが、ほぼ毎日お洗濯をする家庭の排水が変わることの影響も計り知れません。私たちは迷うことなく家庭用の「海をまもる洗剤」の販売を開始しました。
販売を開始するにあたり、どうしてもやりたいことが1つありました。
それは、正しいお洗濯の仕方と洗剤の使用方法をお伝えすること。
さらに洗剤に対する想いとSave the Oceanの願いをお伝えすることです。
お洗濯は多くの洗剤原料と水を使用します。
洗剤の性能を落とさずに、できるだけ洗剤の使用量を減らし少ない水で洗い上げることで、サスティナブルなお洗濯を実現することができます。
また、環境負荷の低い洗剤を使用することは海の豊かさをまもることに繋がりますが、それ以外にもできることはたくさんあります。
例えば海洋ゴミの7割は陸から来たゴミといわれています。つまり目の前に落ちているゴミを拾う行為は、海の豊かさをまもることに直接繋がるのです。
海をまもる仲間に
1人でも多くの方に、この「海をまもる洗剤」をお届けしたいのですが、今はネットでの販売を行なっておりません。
それは、洗剤の正しい使用方法や、目指している未来のビジョンをお伝えして「海をまもる仲間」を増やすことが、この洗剤を販売する目的だからです。
広告等もこのホームページ以外は一切行なっていません。
できるだけたくさんの方に長くご使用いただけるよう、お求め安い価格で提供するためです。
その分、Save the Oceanスタッフがお取り扱い店さまやマルシェに出向き、直接販売をさせていただいています。
また、ワークショップを開催して洗剤の実験を行う活動もしています。
すべては、「海をまもる」ことが「子どもたちの未来をまもる」ことだからです。
いきものみんながハッピーになるお洗濯がここにはある。
それを1人でも多くの方にお伝えして、海をまもる仲間を増やすことが私の使命だと考えています。
株式会社 Save the Ocean
代表取締役船長 東本 猛